そもそも物事に対して無関心で何事にも興味を持って取り組めないとか、就職して働くことに対して消極的なイメージがあって、活動自体に前向きに取り組めないということなら、もっと根本的な解決が必要にはなる。
興味のある会社に出会う(3)
KDDIは何の会社?
学生に聞けば十中八九「au」の会社だという。
では実態はどうかといえば、中の人であった立場からすればそれは違うと言わざるを得ない。
KDDIは、業界でいえば通信業界、あるいはIT業界に属する会社。
そもそも通信は、「固定」と「モバイル」に大別でき、そのそれぞれの中にはまた「音声」と「データ」がある。さらには提供範囲が「国内」か「国際」かでまた分かれるし、データ通信にしてもWANやLANのように企業内に閉じたクローズなものから、インターネット接続のようにオープンなものまで様々だ。
そういうわけで、「固定」「モバイル」「音声」「データ」を軸として、そのそれぞれの中にまた細分化された提供サービスがあり事業がある。
それ以外にも付帯事業的に派生して、通信ネットワークの構築に欠かせないハード類や、インターネットやモバイルをより楽しむためのコンテンツ、それらを組み合わせた様々なソリューションを提供している。事実それに伴う戦略的買収も後を絶たない。
余談ではあるが、今では花形ともいえる携帯電話事業ですら、今からたったの10年と少し前までは付帯事業のひとつにすぎなかった。そのことを考えると、付帯事業といえども見過ごせないことは理解に難くないだろう。
ディテイルを掘り下げればキリがないが、簡単に説明すればこれがKDDIという会社だ。
興味のある会社に出会う(4)
このようにひとつの会社には様々な側面があり顔がある。また今回は言及しなかったが、会社にはそれぞれその起源と歴史があり、それに基づく文化があり、将来に渡って広がる可能性の芽がある。
では、そのような会社の中身を知っていくためには、どんな情報収集リテラシーが求められるのか?言い換えれば、どのような機会を創出していけばよいのだろうか?
もちろん、時間の許す限りその会社のホームページや、有価証券報告書など各種開示資料を隅々まで読み込むことも有益だろう。あるいは、四季報で調べる、新聞、雑誌を読む、など第三者であるメディアから客観的な情報を得ることも有意義だ。
しかし、もっと良い方法がある。
それは、情報を持っている人に直接会って話を聞く、という方法だ。
・合説や会社説明会に参加する
・大学のOB、OGに話を聞く
・4年生の先輩に話を聞く
・社会人に話を聞く
・学生同志で情報をシェアする
ことで、よりリアルにその会社について知ることができる。
前の投稿では、KDDIについて私が書いた。あれくらいの内容なら3分もあれば話せるし、それでも学生にとっては役立つはずだ。効率的ではないか。
むろん、「情報を持っている人を探して」「連絡をとって」「会って会話をする」ためには行動が伴うし手間がかかる。しかしそれでも、得られる情報の量や鮮度などの面でメリットは大きい。それだけではなく、そのひと手間こそがまさに就職活動や仕事で求められる力と直結しているとさえいえる。
ちなみに、学生のそういった活動を後押しするために、企業の採用人事や各業界の若手社会人、様々な大学の学生が集ま「キャリぷら」を私は運営している。
「キャリぷら」を活用することも含めて、その気になればいくらでも情報を手に入れる手段はあるわけだ。
よかったらいいね!やリツイートをよろしくお願いします(^^)vBy中の人