キャリぷらでインターンシップをしている私りーかなが、学生の皆さんから集めた質問を人事の方にぶつけます!!
岩谷産業株式会社
今回お答えいただいたのは・・・
人事総務部
芝野 真基さん!
岩谷産業株式会社とは・・・
国内トップクラスを誇るLPガスを扱う総合エネルギー事業、モノ作りに必要不可欠である産業ガス事業、その他マテリアル事業、自然産業事業などを国内外問わず幅広く展開している独立系商社です。
また、次世代のクリーンエネルギー『水素』にも半世紀以上前から取組んでいるトップサプライヤーでもあります!
業界・企業研究は必要ですか?
芝野さん(以下、芝):
人によると思ってます。自己分析の結果、例えば業務内容を重視したいのであれば、業界ごとに区切って研究した方がいいのかな。自己分析した結果「食べるの好き!だから食品業界がいい!」みたいなことになったら食品業界を見ればいいし・・・わかる?(笑)
りーかな(以下、り):
その志望動機はよく聞きますね(笑)
芝:
一方で、「地元で働たい」とか「事務職で人を支える仕事がしたい」とかだと、ある意味業界研究は意味がないというか、そういう意味では業界研究は自己分析の結果で変えてもいいのかなと思います。
り:
業界研究は絶対ではないということですね。
では企業研究はどうですか?例えば面接にくる学生が、ちょっと調べればわかるような基本的な会社の情報も知らずに来たらどう思われますか?
芝:
これもその人の中身にもよるかな。実を言うと去年、うちの今の新入社員でも、面接に来て「御社についてよく知らないですが、とりあえず来ました。」って言う子が何人かいてね、その場で説明してから面接を始めたこともありました。なので、正直知らないなら知らないでいいのかなと思います。もちろん調べて行く方がいいんだけれども!(笑)知らなくても受かる人は受かります。
一番良くないのは、知ったか振りをすること。
り:
知ったか振りは人として信用を失いますよね。
芝:
そうそう。あともう一つ、これもよくあるのが、"調べすぎ"。勿論、うちの業務内容について深く理解をしてくれているということでもあるんだけど、たまに目的から外れている人もいる気がします。例えば説明会でも、うちの4つの事業の中の1つの中の、さらに1つの中の最近始めた小さいビジネスなんかを調べてきて質問してくる学生がいるんだけど、「それを聞いてどうしたいんですか?」って話です。
ちゃんと目的があるならいいんだけど、人事に「僕知ってるよ」アピールで質問してるんだったら個人的に無くてもいいかなと思います。
り:
たまにそういう学生を見かけます。
芝:
自己分析をして自分が重要視することがわかったら、そこを重点的に調べたり、そこを知るために質問したらいいんじゃかなと思います。
り:
目的を持って調べることが大切だということですね。
おすすめの業界・企業研究法を教えてください。
芝:
やっぱり生の声を聞くっていうのが一番いい気がします。
企業の説明会等に参加して、自分の知りたいことを人事の人に直接聞いてみるだとか、OB・OG訪問をして先輩社員の話を聞くだとか。
り:
なるほど。逆にこんなこと聞いてほしいっていうのはありますか?
芝:
その人が本当に気になるところを聞いてほしいです。別に質問で人事にアピールしようとする必要はないので、率直に質問してください。結構、お互い距離を計りながら話したりするじゃないですか。(笑)「人事にこんなこと聞いていいのかな?」とか。
り:
確かに、「こんなこと聞いていいんですか?」って疑問を持ってる学生は、キャリぷらでも沢山いますね。
反対に「何も質問がないのはダメですか?」って疑問もよく聞きます。
芝:
「こんなこと聞いていいんですか?」っていう人は、逆に聞かなくて良いんですか?聞かずに入社して「こんなはずじゃなかった・・・」となるのはお互いに不幸じゃないですか。
「何も質問がない」という人は、これから長いキャリアを積むであろう会社に対して本当に充分理解できていますか?業務内容とか条件面とかジョブローテーションとか・・・。理解できているのであれば、何も質問しなくていいと思います。ただ、本当に理解せずに「商社かっこいい!」とかなんとなくのイメージで入るのであれば、それは大きなリスクを負ってますよ、というのは言いたいかな。
り:
「具体的にどんなことをどんな風にやるのか」を理解するには、かなりの情報量がないとイメージできないですよね。
芝:
そうそう。企業によっても分かれると思うけど、うちは何でも聞いて下さい。NGも特にないので、知りたいことは聞いてくれれば包み隠さず答えます。
合同説明会って意味がないって聞くんですけど、本当ですか?
芝:
全部同じになってしまうけど、目的によって変わるかなと思います。
合説の良いところは1回会場に足を運ぶだけで色んな会社が見られるところ。それこそ歩いているだけで会社の説明を聞かなくても人事担当の雰囲気も見られるし、今まで知らなかった面白そうな会社を見つけに行くのであれば、合説は素晴らしい機会になります。ただし、「この会社だけ聞きに行こう」と個社を目的として行くなら、ちょっと勿体無いかな。
り:
効率よく色んな会社を知れる場、ということですね。個人的には、1日で色んな会社の人事の方に直接質問できるので、合説は好きです。(笑)
第一志望の業界や職種はしっかり決めて就職活動をした方がいいですか?
芝:
無理に第一志望を決める必要はないと思います。就職活動をやっていく中で、「あの会社いいな」という想いから自然発生的に第一志望ができればいいんじゃないでしょうか。
り:
決めていなくても全然いいんですね。
芝:
そうそう。あとよく受けるのが「第一志望ですって言わなくちゃダメですか?」っていう質問。
り:
あっ、その質問は学生からの質問集にもあります!
芝:
僕は第一志望じゃなくてもいいから正直に答えてほしいですね。「御社が第一志望です!」って言われると、口約束とはいえ来てくれるもんだと思って採用するわけだから、後で実は違うとなると「はぁ?」ってなります。少なくともうちの会社に関しては第一志望じゃなくても受かる人は受かるし、後でややこしくなるから正直に答えてほしいですね。
就活の軸って必要ですか?
芝:
無くてもいいけど、あった方が効率がいいと思います。日本にある何百万社とある会社から、絞り込むときに役立つじゃないですか。
話してたら思いついたんだけど、会社選びって賃貸を選ぶような感覚というか・・・。例えば「駅近がいい」とか「絶対に築5年以内じゃないと嫌だ」とか譲れないポイントがあるじゃない?そこで絞っていけば自分に合う物件って見つけやすいし、1個1個物件を見て回るより効率がいいよね。
り:
あぁ〜!わかりやすいです!
芝:
ただ、それも確立的な問題で、パッと直感で就職先を決めた人が入社後楽しそうに働いているケースもあるので正解はないなと思います。
そもそも軸の定義ってなんですか?
芝:
すごくシンプルに言い換えると"自分が大事にしたいこと"だと思ってます。それは別に何でもいいんですよ。例えば「語学を活かしたい」とか、「彼氏が大阪にいるから大阪で働きたい」とか。(笑)去年も実際にいたよ!
り:
正直でいいですね。(笑)
芝:
そうだね。なんで、自分の大事にしたいことを考えたらいいんじゃないでしょうか。
最後に学生へのメッセージをお願いします!
りーかなの一言メモ
会社についてお聞きして意外だったのが、岩谷産業さんは理系の人が活躍するフィールドが沢山あること。エンジニア、研究はもちろん、営業でも専門知識が必要とされる場合もあるとか。私は商社に対する知識が浅かったので、"商社=文系の人が就職するところ"というイメージだったのですが、理系学生の採用にも力を入れているそうです。文系はもちろん、私のような理系学生の人も是非チェックしてみてください!